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コメントに答えるべく第2話を書きました。
製作時間は1時間程度ですが・・・どうぞ。 話は毎週火曜日更新で・・・(都合上移動する可能性あり) 第2話「メグリアワセ」 少年は走る。走る走る走る。 目の前にある恐怖から逃げる逃げる逃げる。 恐怖。少年にとって恐怖とは何なのか・・・ 憲兵に殺されそうになった時より・・・ 大量の血が自分の体内から出たときより・・・ 自分の親を撃ち殺した時より・・・ 赤毛の少年は探し続けた。本当の自分を探し続けた。 まるで餌を探す狼のように・・・ 「!」 赤毛の少年は船に乗っていた。 「ようやく起きたか赤毛の小僧」 操縦席から聞こえる声。どうやら夢だったと理解する。 「だいぶ魘されてたぜ」「・・・」 俺は・・・何を・・・ 「まぁ・・・小話でもしてやるか」 操縦席にいる親父の口が開いた。 「あやぁ・・・俺が島から出る3日前だったかなぁ・・・」 手元のピーナッツを食べながら話が始まった。 「島には拳銃やら日本にねぇはずの物が山ほど売ってる。お前さんと同じくらいの 年頃のこがなぁ・・・ありゃ・・・好奇心で来たんだろう・・・この島に・・・ カノジョと来たんだよ。島に・・・そして巻き込まれな・・・女の子の方が死んじまったんだ。 でもこの島は本土とは違う。警察もいなきゃ善人なんていねぇんだ。 あんたも島で一番野蛮な「東区」には気をつけな・・・いまどうしてるかなぁ・・・」 そんな話をしていると今の「北部」と言われている所の先端に着いた。 「着いたぜ。じゃあな小僧。」「ありがとうございます」 赤毛の男はたった1人の船長にお礼を言い、梯子で今の内部へと移動する。 島の外見は巨大なようさいの様で、見るものを圧倒する。 この島が捨てられた理由は「政治」がらみになってくる。 12年間に渡って作られた島は一瞬にして人から捨てられた。 でも「人から見捨てられた人」は島を見捨てなかった。 狼川もその1人だ。 「さてとここからが楽しくなるぞ・・・いや、楽しくするんだ。」
ココ人工島は毎年大雪が降る。 凍死する者も多く、最下層の商人はそういった「人間」の肉を解体し、「豚肉」などといい売っていたりする。 「聞いてますか?連さん」「・・・ああ」時雨 連・・それが彼の名前だ。 年齢は10代前半くらいで、背中には常に「日本刀」。そんな彼は東区のボス「躑人」を護衛隊の一員。 人工島の東区に降る雪(地上部のみ)は彼たちが撤去しなければならない。 「いいっすよねー地下街担当の護衛隊は・・・なんで俺らだけ・・」茶髪の男は連に質問をぶつけるが連は 「だまってやれ。最下層担当よりましだ。」と冷たく言い放つ。 茶髪頭は連に言う。「あれ?知らないんですか?最近は最下層にもルールができたんですよ。中心人物がいるみたいで」 「最下層にか?」「はい・・・えーと・・狼・・・そう、狼川 龍っす。まぁ都市伝説的な人物ですよ。」 「?」「拳銃を横にしても当てられる元ゲリラ出身かなんかみたいですよ」「・・・ほぉー」 拳銃を横にすると射撃位置がズレ中々当たらないのが現実だ。それをやるとは・・・まぁ・・・噂だろ。 連はその事を気にとめもせずに雪かきを続ける・・・・ その頃、最下層では・・・ 「時雨連?」「へい」赤毛の男は片手に拳銃を持ち、チンピラと会話する。 「東区の可也のやり手でさぁ。赤毛の兄貴なら何とかしてくれるかと・・・」 「なるほど・・・つまり俺の力を借りたいと?」「へい」チンピラと会話している10代前半の赤毛の少年は チンピラを見て・・・「まあいい。東の連中に俺らの力を見せてやろうぜ。」「へ・・・へい!」 チンピラは満面の笑顔を浮かべ最下層の闇へと消えていった。 「東の時雨・・・やるか」チンピラに遅れて笑顔になる少年。彼もまた最下層の闇へと消えていく。 そうして同じ日の同じ時刻に彼らは自ずと「同類」の名を知った。 これが運命かは分からない。しかし彼らはいずれ「とんでもない事を起す」事は事実であった。 続きは次回・・・。 PR |
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プロフィール
HN:
雨霧
年齢:
30
性別:
男性
誕生日:
1994/01/21
職業:
学生(中2)
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音楽
自己紹介:
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